【4月28日 AFP】18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は27日、第31節の試合が行われ、退場者を2人出したボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)はシャルケ04(Schalke04)とのダービーに2-4で敗れた。ルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督は、優勝の可能性はなくなったと白旗を掲げている。

 ドルトムントは序盤に先制しながらも逆転を許すと、後半にはマルコ・ロイス(Marco Reus)ら2人が5分間で立て続けに退場して敗戦。28日に首位バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が降格圏に沈むニュルンベルク(1. FC Nuremberg)を下した場合、勝ち点差は残り3試合で4に開くことになった。

 スカイ・ドイツ(Sky Germany)で、これで優勝争いは終わったかと問われると、ファーブル監督は「もちろんそうだ」と答えた。

 ドルトムントは14分、ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)が相手DFラインの裏へ絶妙な浮き球のパスを送り、これをマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)が決めて先制に成功した。ところがその直後、ユリアン・バイグル(Julian Weigl)が微妙な判定のハンドでPKを与え、これをダニエル・カリジウリ(Daniel Caligiuri)に沈められて同点に追いつかれると、さらにCKからサリフ・サネ(Salif Sane)にヘディングシュートを決められ、前半のうちに逆転を許した。

 60分には、主将のロイスがスアト・セルダル(Suat Serdar)にスパイクの裏を見せてタックルを浴びせて退場となり、これで得たFKをカリジウリに決められてリードを広げられると、マリウス・ヴォルフ(Marius Wolf)もセルダルへの危険なタックルで同じくレッドカードを提示された。

 それでも85分にはアクセル・ヴィツェル(Axel Witsel)のゴールで1点を返したが、その直後、シャルケのブリール・エンボロ(Breel Embolo)に4点目を許してとどめを刺された。

 普段は控えめなファーブル監督は、新たなハンドの基準について「サッカー界最大のスキャンダルだ」「サッカーは物笑いの種になりつつある」「選手に何をさせたいのか分からない。腕を切れとでも?」「こういうルールを導入した連中は、鏡で自分を見てみたことがないのだろうか」とコメントした。

 他会場では、RBライプツィヒ(RB Leipzig)が2-1でSCフライブルク(SC Freiburg)に勝利し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)出場を確定させた一方、4位のフランクフルト(Eintracht Frankfurt)は0-0でヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)と引き分けた。(c)AFP