【4月27日 AFP】(更新)スリランカ警察は27日、同国東部カルムナイ(Kalmunai)でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系武装勢力の隠れ家とみられる住宅を捜索したところ、追い詰められた男3人が自爆したほか銃撃戦も発生し、子ども6人を含む15人が死亡したと発表した。銃撃戦に巻き込まれて民間人1人も死亡したという。

 26日夜に住宅の内部で3人の男が自爆。この3人に加え、女3人と子ども6人が死亡した。この他に住宅の外で、別の男3人の遺体も見つかった。

 軍によると、兵士らが闇に紛れて住宅に突入しようとしたところ銃で反撃され、軍の支援を受けた警察と住宅の中にいた勢力の間で約1時間にわたって銃撃戦となった。その後の捜索活動の結果、27日未明に遺体が見つかった。

 この作戦は、今月21日に起きた連続爆発事件に関与した者がカルムナイに潜伏しているという情報提供を受けて、軍と警察が合同で実施したもの。軍と警察に負傷者はなかった。

 衝突が起きる数時間前、軍と警察はこの住宅の近くで、連続爆発事件の実行犯とみられる8人がISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者に忠誠を誓う映像を撮影されたとみられる場所を強制捜査していた。ISはこの映像を連続爆発事件の2日後に公開した。

 強制捜査で押収されたISの旗1枚、バグダディ容疑者に忠誠を誓う映像に登場した8人が着ていたものと似た制服、映像に映っていた背景の幕、約150本のダイナマイト、約10万個のボールベアリングを警察は国営テレビで公開した。

 連続爆発事件を受けて非常時の特別権限が付与されたスリランカの治安部隊は、事件に関与したイスラム過激派の捜査を強化している。(c)AFP