【4月26日 AFP】世界では昨年、12万平方キロの熱帯林が破壊され、世界中の衛星データが利用可能となった2001年以降、4番目に大きい消失規模だったと、研究者らが25日、発表した。平均すると、毎分サッカー場30面分という驚くべきペースで消失が進んだ計算になる。

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 メリーランド大学(University of Maryland)に拠点を置くグローバル・フォレスト・ウオッチ(Global Forest Watch)の年次報告によると、昨年の消失総面積は英イングランド地方の広さにほぼ匹敵するという。

 しかもこのうちのおよそ3分の1に当たる約3万6000平方キロが原生林だったと、同団体は指摘している。

 主因は畜産業に加え、アジアやアフリカではパーム油、南米では大豆やバイオ燃料用作物の生産といった大規模な換金作物農業だという。

 昨年失われた熱帯林のうち、4分の1がブラジルで、コンゴ民主共和国とインドネシアもそれぞれ10%を占めた。(c)AFP/Marlowe HOOD