【4月27日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2019)は26日、シングルス準々決勝が行われ、大会第4シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-4、7-5でラッキールーザーのロベルト・カルバレス・バエナ(Roberto Carballes Baena、スペイン)を下し、大会通算4度目の準決勝進出を決めた。

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 2014年と15年に大会を制覇している錦織は、世界ランク104位のカルバレス・バエナが第2セットの第11ゲームでサービスゲームを落とした上に右太ももの筋肉を痛めた様子を見せる中、自身のサービスゲームをキープして勝利を収めた。

 カルバレス・バエナがメディカルタイムアウトからコートに戻った後、今季16個目の白星を記録した錦織は、「第1セットは全てがうまくいった」「力強いフォアハンドが打てていた。クレーコートではそういうプレーが必要」とコメントした。

 試合は開始直後から両者のストローク合戦となり、最初のゲームでブレークに成功した錦織が第1セットを先取した。しかし、第2セットに入ってカルバレス・バエナも反撃を開始する中で、錦織は序盤の三つのリターンゲームで手にした計8本のブレークポイントをものにできなかった。

 不運に見舞われた相手に対して、ついにブレークに成功して6-5とリードした錦織は、「ブレークポイントを何度も逃して腹が立っていた。ゲームカウント40-0の場面が2度もあったのに」「精神的には、まったく簡単ではなかった」と振り返った。

「それでも調子は良かったので、相手に押されても冷静でいるように心掛けた。とにかく自分のプレーに徹した」「第2セットは相手のプレーが良くなり始めていった。最後の2ゲームは、自分にとって本当に良いテニスができた」

 バルセロナ大会で通算22勝目を記録した錦織は、準決勝で第7シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と対戦することが決定。メドベージェフは6-3、6-4でラッキールーザーのニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)を退けた。

 1月のブリスベン国際(Brisbane International 2019)決勝を含め、メドベージェフ戦の戦績を2勝1敗としている錦織は、「メドベージェフは手ごわい相手。すごいサーブと長いリーチを持っているし、動きも良い」「長いラリーが繰り返されることが予想される。勝機を見いだすためには、アグレッシブに戦っていく必要がある」と意気込んだ。(c)AFP