【4月29日 AFP】19F1第4戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2019)は28日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がポールトゥウィンを飾り、ドライバーズ選手権でも首位に立った。

 ボッタスはチームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)による終盤の追い上げをしのぎ、スリリングな接戦を1.5秒差で制した。メルセデスのワンツーフィニッシュは開幕から4戦連続で、これは1952年のフェラーリ(Ferrari)以来となった。

 ボッタスは今季2勝目で、通算5勝目。昨年は残り3周でタイヤがパンクする不運に見舞われたが、その雪辱を果たした。ボッタスは「やったぞ!」「みんなも最高の仕事ぶりだった。僕らは本当に強い。このチームの一員であることをすごく誇りに思う」と喜んだ。

「全員が本当に素晴らしい働きをしている」「動きが多かったわけではないけど、タフなレースで、ルイスはプレッシャーをかけてきたがコントロールできていた」

 まだシーズンは序盤だが、これでボッタスは開幕戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2019)で記録した最速タイムが生き、ハミルトンを1ポイント上回る87ポイントで年間トップに浮上している。

 年間王者に5回輝いているハミルトンも「おめでとうバルテリ。素晴らしいレースだったし、ミスもなく、勝利にふさわしい」「予選で(自分の)負けは決まっていたようなものだったが、チームとしては最高の結果だし、これ以上ないシーズンの滑り出しだ」と話した。

 3位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)で、4位はレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)。フェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が8番手スタートから5位に食い込み、終盤のピットストップ後には最速タイムも記録した。

 ベッテルは「自分たちの課題は多いが、現時点では、持っている力を最大限に発揮しなくてはならないと思う。ある程度のペースはあったと思うが、後ろのマックスのことも気をつけなくてはいけなかった」とコメントした。(c)AFP