【4月26日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は26日、公正な競争を妨げている企業補助金を撤廃すると明言した。中国の企業補助金は、間もなく再開する米中貿易協議で主な争点となっている。

 中国がアジアから欧州にかけて進める鉄道・道路インフラへの大規模投資事業「一帯一路(One Belt One Road)」に関する首脳級会議で演説した習氏は、「公正な競争を妨げ、市場をゆがめる不合理な規制や補助金、慣行を全面的に見直し、撤廃する」と述べた。

 習氏はさらに「中国はすべての企業と事業者を公平に扱い、市場の働きと法の支配に基づいたビジネスが可能な環境を培っていく」とも述べた。

 一帯一路については、透明かつ財政的に持続可能な事業でなければならないと指摘。「排他的なクラブ」ではないと強調し、汚職には「ゼロ・トレランス(不寛容)」の姿勢で臨むと語った。一帯一路に絡んだ負債をめぐる国際的な懸念の高まりを認識した発言とみられる。(c)AFP