アパルトヘイトの暗い過去、向き合う南アの若者たち
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■今もある人種差別
高ぶった感情が少し落ち着いたところで、今度は自分の状況と両親や祖父母が置かれていた状況とを生徒らに比較させた。
17歳のある生徒は、「いまだに白人の方が黒人よりも上位にあるが、それでも今の方がうまくいっている。人種差別はまだあるが、状況はずっとましになった」と述べた。
また別の生徒は、「僕たち(黒人)は、限られた地域に押し込まれてはいない。自分たちは居場所を見つけている」と語った。
アパルトヘイト終結から25年が経過したが、南アフリカがネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)氏の夢だった「虹の国」に到達することはまだできていない。
だが若い世代はその目標を今も信じている。
「和解の機会は絶対にある」「南アにはとても大きな可能性がある」と15歳の白人の生徒が発言した。
すると16歳の黒人の生徒は「教育が受けられるし、それから明るい未来もある」と述べ、「弁護士になって他の人のために立ち上がり、この国を直したい」と自らの夢を語った。(c)AFP/Philippe ALFROY