【4月26日 AFP】18-19スペイン1部リーグは25日、第34節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は敵地でヘタフェ(Getafe CF)と0-0で引き分けた。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)のリーグ優勝が間近に迫る中、レアルは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権争いをしているヘタフェとドローに終わり、これで首位バルセロナとの勝ち点差は15にまで開いた。

 23日の試合でバルセロナがアラベス(Alaves)を下したため、優勝の可能性が消滅したレアルは、2年連続でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)より下の順位でシーズンを終えるとみられる。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、今季を含めた過去7シーズンで1度しか優勝することができていないリーグ戦が来季の「本業」となり、優先度はチャンピオンズリーグよりも高いと主張した。

 しかし、今夏の残留を確約させるようなプレーを見せた選手はほとんどおらず、何人かの選手は入れ替えられてしまいそうなほどで、チームには課題が残されている。

 ジダン監督は「きょう残念だったのは、引き分け以上の結果に値したということ」「われわれはチャンスをつくった。特に前半はね。結果には満足していないが、チームのパフォーマンスや選手たちの集中力には納得している」とコメントした。

 この試合の前には、セビージャFC(Sevilla FC)がラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)を5-0で下していたため、ヘタフェはセビージャに勝ち点で並ばれた。直接対決の成績で4位の座をなんとかキープしたが、レアルに勝利できなかったことは悔やまれる結果となった。

 ホームスタジアムの平均観客数が1万人以下のヘタフェには、まだ数試合が残されている。しかし、仮にチャンピオンズリーグの出場権を獲得すれば、近年のスペイン1部リーグでは2014年にアトレティコが優勝したとき以上の衝撃になるはずだ。

 チーム人件費の総額はレアルが約5億7000万ユーロ(約708億円)なのに対し、ヘタフェは約4000万ユーロ(約50億円)以下となっている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT