【4月25日 AFP】ミャンマー北部カチン(Kachin)州パカン(Hpakant)のヒスイ鉱山で22日夜、地滑りが発生し、就寝中だった作業員50人超が生き埋めになった。地元警察が翌23日、明らかにした。全員死亡した恐れがあるという。ヒスイ採掘は危険を伴い、事故が絶えない。

 地元警察は、大規模な地滑りで、作業員らに加え車両約40台も土砂にのみ込まれ、巨大な「泥の湖」ができていると話している。

 ある警察官はAFPに対し、「54人が泥の中で行方不明になっている」と説明し、「生存の見込みはない」と述べた。ただこれまでに2人の遺体しか収容されていない。

 中国とインドとの国境に接する一帯では、ヒスイ採掘が原因の地滑りが多発しており、年に数十人が犠牲になっている。業界の規制が不十分である上、腐敗もまん延しているとされる。

 映像は地滑りが起きた現場での救出活動、24日撮影。(c)AFP