【4月26日 Xinhua News】中国の上海動物園に初めて設置された「地元の動物エリア」が22日、正式に一般公開された。カワウソ、キバノロ、ベンガルヤマネコ、アモイトラ、コウノトリ、ブタバナアナグマ、アジアアナグマ、タヌキ、マガモなど、上海に生息する動物21種類がお目見えした。

 同エリアは、主に上海の湿地や丘陵・密林といった自然環境を再現。湖、浅瀬、渓流、小島などで構成された湿地により、コウノトリやタンチョウヅル、マガモなど地元の鳥類に住み慣れた生活環境を提供している。キバノロとキョンの展示エリアでは、広々とした斜面や芝生、茂みが設けられ、走ることを好む動物たちに十分な空間を与え、タヌキ、アジアアナグマ、ブタバナアナグマなど小動物の展示エリアでは、低木や木のうろ、地面の穴、池などの自然環境を再現している。

 上海動物園の裴恩楽(Pei Enle)園長は、都市の発展に伴い、ますます多くの地元の動物たちが人々の視界から消えつつあるとした上で、野生動物の保護は、絶滅にひんした種だけでなく、地元の動物たちも対象とする必要があるため、特別な展示エリアを設け、人々が地元の動物を直感的に認識できるようにしたいと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News