【4月24日 AFP】エジプトで先週末に行われた憲法改正をめぐる国民投票で、選挙管理当局は23日、アブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領政権の2030年までの任期延長を含む改憲案が圧倒的多数で承認されたと発表した。

 選挙管理当局は首都カイロで開いた記者会見で、改憲賛成は88.83%、反対は11.17%だったと発表。3日間にわたって行われた国民投票は「自由によって推進された民主的環境」で行われたと述べた。

 早急に実施された国民投票については、シシ大統領の権限強化につながる大幅な改正に反対する人々への締め付けが行われているといった批判が人権団体から上がっていた。

 シシ大統領派が多数を占めるエジプト国会は先週、改憲案を賛成多数で可決。変更対象は20条項に上るが、有権者に与えられた検討期間は1週間足らずだった。

 シシ大統領の任期は当初2022年までだったが、後に2024年まで延期されていた。承認された改憲案には、同大統領の現任期終了後、さらに6年間の任期延長を認める内容も含まれている。(c)AFP