【4月24日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と安倍晋三(Shinzo Abe)首相は23日、仏首都パリで首脳会談を行い、仏自動車大手ルノー(Renault)と日産自動車(Nissan Motor)の連合を支持すると表明した。ただ同連合の前会長、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)容疑者の逮捕により両者の緊張は高まっている。

 6月末に大阪で開かれる20か国・地域(G20)首脳会議の議長国として優先事項の協議を行うため欧米諸国を歴訪中の安倍首相は、最初の訪問国フランスでマクロン大統領と会談を行い、昼食を共にした。

 仏大統領府によると、日仏両首脳はゴーン容疑者の逮捕によりルノー・日産の戦略的連合が影響を受けるべきでないとの見解を示した。ルノー・日産連合は1999年の提携に始まり、双方は株式持ち合いの関係にある。

 仏大統領府は声明で「誕生から20年を迎えるルノー・日産連合は、日仏の産業協力の主な象徴であり、両首脳は連合への支持を再確認した」と述べた。

 ゴーン容疑者の逮捕をめぐっては、フランスは日本の司法制度の独立性を尊重する一方、「フランス国民としてのゴーン氏の権利と良心の尊重について、警戒を怠らない」と言明。他のフランス国民と同様、ゴーン容疑者には推定無罪と領事保護を受ける権利があると強調した。(c)AFP