【4月23日 AFP】(更新)スリランカで、キリスト教の祝日イースター(Easter、復活祭)の21日に発生し、320人超が死亡した連続爆発事件で、イスラム教徒の兄弟が、ホテル2か所で別々に自爆攻撃を実施するという主要な役割を果たしていたと、複数の警察筋が23日、AFPに対し明らかにした。

 同筋によると、兄弟は同国の中心都市コロンボ(Colombo)で香辛料を扱う富裕な商人の息子らで、シャングリラホテル(Shangri-La Hotel)とシナモン・グランドホテル(Cinnamon Grand Hotel)でそれぞれ自爆攻撃に及んだ。

 また一連の攻撃で4か所目のホテルも標的とされていたが、この攻撃は未遂に終わったという。

 ある捜査関係者の話によると、兄弟の氏名は公表されていないが、年齢はいずれも20代後半で、自らの家族で「細胞」を構成。さらに、国内のイスラム過激派組織「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」の主要メンバーだという。

 今回の攻撃については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行を主張しているが、スリランカ政府は事件はNTJによるものとしている。ある閣僚は、ニュージーランドのクライストチャーチ(Christchurch)で先月発生し、50人が死亡した銃乱射事件の「報復」だったとの見方を示した。(c)AFP