【4月23日 AFP】地中海の島国キプロスの廃坑でフィリピン人とみられる女性2人の遺体が見つかり、地元メディアが同国初の「連続殺人事件」と報じる騒ぎとなっている。キプロスでは6歳の女児も行方不明となっており、警察幹部は22日、事件について「キプロスでは前例のない犯行」との見解を示した。

 今月14日、首都ニコシア郊外の廃坑でフィリピン出身のメアリー・ローズ・ティブルシオ(Mary Rose Tiburcio)さん(38)の遺体が最初に見つかり、その後、同じ場所の捜索で別の女性の遺体も発見された。

 また、ティブルシオさんの娘(6)も行方不明となっており、ニコシア郊外の湖で警察が捜索に当たっている。ティブルシオさん親子に関しては、昨年5月に行方不明届が出されていたという。

 警察は、3人を殺害した容疑で35歳のキプロス軍兵士を拘束。警察や報道によると容疑者は殺害を自供し、後に遺体で見つかった女性について28歳のフィリピン人だと供述している。

 事件をめぐっては、ティブルシオさん親子の行方不明届を受理した際のキプロス当局の対応が不十分だったとの批判が上がっているほか、容疑者が出会い系アプリを通じて被害者らと知り合ったとの報道が出ている。(c)AFP