【4月23日 AFP】ミャンマーの最高裁は23日、ミャンマー軍がイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)に対して行った弾圧を取材中に、国家機密法に違反したとして禁錮7年の刑を言い渡されたロイター通信(Reuters)の記者2人の上告を棄却した。被告弁護人の一人が明らかにした。

 ミャンマー国籍のワ・ロン(Wa Lone)記者(33)とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)記者(29)は、2017年12月に国家機密法違反容疑で逮捕されて以来、身柄を拘束されている。

 2人は昨年9月、ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州で同国軍のロヒンギャ弾圧に関する取材を行っていた際に機密文書を所持していたとして、国家機密法違反罪で禁錮7年を言い渡されていた。2人が出廷しなかった最高裁での判決も、下級審を支持するものだった。人権団体や法律専門家らはこの裁判は不正だらけだと訴えている。

 ロヒンギャ危機では2人が取材していた残虐な弾圧により、約74万人のロヒンギャが隣国バングラデシュに逃れた。(c)AFP