【4月23日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は22日、前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)での準決勝敗退を引きずらずに、今週のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2019)で巻き返すことに集中したいと語った。

 この日、スペイン・バルセロナ市内にあるコンサートホールのカタルーニャ音楽堂(Palau de la Musica)で錦織圭(Kei Nishikori)と大会のプロモーションイベントに参加したナダルは「理由が何であれ、起きてしまったことは仕方がない」「将来は分からないが、とにかく自分のやることを再開する。課題は自分の状態を理解することだ」と話した。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るナダルは、膝の故障からの復帰後では初の実戦となったモンテカルロ・マスターズで、最終的に大会を制したファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)に苦杯をなめたが、「1週間前と比べれば、モンテカルロで一歩前進できた」とプラスにとらえている。

 通算11度の優勝経験を誇るバルセロナ・オープンで24日にレオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer、アルゼンチン)との初戦を控える中で、この日はフォニーニ戦の後では初めてボールを軽く打った。

 本人は「普通」だったと振り返り、「異なる場所での練習初日。やるべきことをやっただけ」と付け加えた。

 また、フォニーニ戦についてはこの日も「クレーでは最悪の試合の一つ」「これが現実。隠す必要はないし、否定することで何も得をしないと思う」と話したが、全仏オープンテニス(French Open 2019)の前哨戦が本格的に始まった中で、いつも通り前向きな側面に目を向けようとしている。

「クレーシーズンで最高のスタートを切ることはできなかったが、また新たなチャンスを得ている」「水曜(24日)に自分の調子がもっと分かるだろう」「もう1回朝に練習があるし、そこで状態を見極める。フィジカル面は基本的に良い状態だ」

「全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)で決勝に進出し、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)では準決勝まで進んだ。そしてモンテカルロでも4強に残った」「シーズンとしては悪くない。レース(年間ランキング)でも3位につけているしね。でも、自分の想像以上に問題はある」 (c)AFP