【4月23日 AFP】米ホワイトハウス(White House)が22日、イラン産原油の禁輸制裁について輸入国に対する適用除外を打ち切る方針を発表したことを受けて、同日の原油価格はほぼ6か月ぶりの高値を付けた。

 ホワイトハウスは米国がイランに対して一方的に発動している経済制裁で、中国、インド、トルコ、日本、韓国、台湾、イタリア、ギリシャの8か国・地域に対し、6か月間の適用除外を認めていた。これらの国・地域が5月以降もイランの原油を輸入すれば、米国の制裁対象となる。

 米政府の発表を受けて原油価格は大幅に上昇。ニューヨーク原油先物市場の主要指標WTIは前営業日比2.7%高の1バレル65.70ドルをつけた。

 TDセキュリティーズ(TD Securities)のダニエル・ガリ(Daniel Ghali)氏は、「市場は原油の不足を懸念している」「そしてどれほどの原油が影響を受けるのか見極めようとしている」と述べるとともに、中国は今後もイラン産原油の輸入を続けるだろうとの見方を示した。(c)AFP/Richard CARTER