ロシア首相、ウクライナの新大統領誕生は「関係改善の機会」
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【4月22日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は22日、ウクライナ大統領選でウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)氏が当選したことを受け、両国の関係を改善する機会だと述べる一方、「幻想」は抱いていないと述べた。
21日に実施されたウクライナ大統領選の決選投票は、政治経験のないコメディー俳優のゼレンスキー氏が、現職のペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領(53)に圧勝。これを受けてメドベージェフ首相がロシアの政権幹部としては初めて反応を示し、「わが国との協力関係が改善する可能性がある」とコメント。
自身のフェイスブック(Facebook)ページに、今回の投票結果が「ウクライナ問題解決に向けた新たなアプローチが明確に求められていることを示している」と投稿した。
その一方で、ゼレンスキー氏に対しては「幻想」を抱いていないと述べ、「この新元首は、選挙活動で用いていたものと同じレトリックをロシアに向けることは疑いない」との見方を示した。
ウクライナとロシアは2014年以降、対立関係にあり、同年にウクライナの親ロシア派政権が民衆蜂起で崩壊すると、同国南部のクリミア(Crimea)半島をロシアが併合。さらにロシアはウクライナ東部で続く戦闘で分離派を支援し続けてきた。(c)AFP