【4月24日 Xinhua News】中国モバイル地図大手の高徳地図(Autonavi)はこのほど、中国社会科学院社会学研究所などの機関と共同で「2019年第1四半期(1〜3月)中国主要都市交通分析報告書」を発表した。このうちインターネット企業周辺の交通状況を分析した「交通渋滞上位10社」では、奇虎360が首位をキープ、百度(バイドゥ、Baidu)と騰訊(テンセント、Tencent)が続き、滴滴(ディディ、Didi)、新浪、小米(シャオミー、Xiaomi)、聯想(レノボ、Lenovo)、携程(シートリップ、Ctrip)、美団点評(Meituan Dianping)、阿里巴巴(アリババ、Alibaba)も名を連ねた。

 報告書は、主要インターネット企業周辺の半径1キロメートル以内の道路網交通遅延指数に基づき、周辺の交通渋滞が最も深刻なインターネット企業10社を選出。ランクインした10社のうち7社が本部を北京に置いている。北京のインターネット企業が集まる中関村(Zhongguancun)と上地(Shangdi)、望京(Wangjing)の3大地域のうち、中関村の公共交通インフラは望京や上地より優れ、特に地下鉄でのアクセスの便利さはほかの2地域を大きく上回っている。

 高徳地図交通データアナリストの房一多(Fang Yiduo)氏によると、交通渋滞がしばしば発生する大山子に近い奇虎360の周辺道路の渋滞指数は1.94に上った。周辺道路の走行時間が渋滞時に順調時の2倍近くかかることを意味する。

 ラッシュアワーの渋滞状況に限った統計では、騰訊、百度、奇虎360が依然として上位3社にとどまっている。深圳にある騰訊ビルの周辺はラッシュアワーには大渋滞となり、遅延指数は2.28に上る。百度は2.19、奇虎360は2.13でこれに続いた。

 北京のインターネット企業が集まる三大地域のうち、単位面積当たりの公共交通ルート検索回数から公共交通機関の利用状況を見ると、中関村、望京、上地の順で利用数が高かった。中関村で公共交通機関の利用率が高いのは、公共交通システムが発達し、立地が良いためとみられる。(c)Xinhua News/AFPBB News