【4月22日 AFP】スーダンで暫定軍事評議会による統治に反対している抗議デモの指導部は21日、軍部指導者らがデモ隊の要求する文民政府への即時権力移行に応じなかったため、軍部との協議を中止すると発表した。

 デモ指導部は、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)前大統領が11日に失脚して以降、権力を掌握している暫定軍事評議会に代わる文民評議会の陣容を発表する予定だった。

 勢いを増すデモ隊は21日、軍本部前で文民評議会の発表を待ったが、日が落ちるころには発表は行われないことが明らかになった。

 抗議デモの報道担当のモハメド・アミン(Mohamed al-Amin)氏が軍司令部前に集まった数万人規模のデモ隊に「われわれは軍事評議会との協議を中止する」と述べた。

 同氏は数週間続いてきた座り込みを継続すると発表。軍事評議会は失脚したバシル政権とほとんど変わらないと非難した。

 アミン氏は「要求が受け入れられるまで、われわれはデモを強化し継続するよう呼びかける」「われわれは軍事評議会を前政権の延長として扱っている」と述べた。 (c)AFP/Menna Zaki and Abdelmoneim Abu Idris Ali