【4月21日 AFP】国連(UN)の支持を受け、国際的に承認されているリビアの国民合意政府(GNA)は20日、首都トリポリ奪取を目指している元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏率いる軍事組織「リビア国民軍(LNA)」に対する反撃を開始した。

 国民合意政府のムスタファ・メジイ(Mustafa al-Mejii)報道官は、「われわれは新たな攻撃を開始した。今朝、部隊を前進させる命令が出された」と述べた。
 
 ハフタル氏のリビア国民軍は今月4日、国民合意政府が拠点としている首都トリポリを奪取すべく攻勢を開始した。ハフタル氏はトリポリの国民合意政府を承認しておらず、リビア東部を拠点とする別の政権を支持している。

 トリポリでは過去数日間戦闘が下火になっており、戦況はこう着状態にあったが、20日はトリポリ市内の複数の地区でロケット弾や銃撃の音が響いた。

 国民合意政府のリダ・イッサ(Rida Issa)報道官は、首都南方のワジラビ(Wadi Rabi)、サワニ(Sawani)、アインザラ(Ain Zara)の各地区で、大規模な攻撃作戦を開始したと述べた。またモハマド・グヌヌ(Mohamad Gnounou)軍事報道官は、首都トリポリの南西約100キロのガリヤン(Gharian)などで、ハフタル氏のリビア国民軍に対する空爆を7回実施したと明らかにした。

 世界保健機関(WHO)によると一連の戦闘でこれまでに少なくとも213人が死亡し、1000人以上が負傷した。国際移住機関(IOM)は2万5000人以上が避難を強いられたとしている。(c)AFP