【4月23日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)越秀区にあるアリババグループ傘下の生鮮スーパー「盒馬鮮生」で17日、市民が携帯電話を取り出してスズキやケイギョに取り付けられた2次元バーコードをスキャンする様子が見られた。

 盒馬鮮生広州仕入部の佘咸平(She Xianping)総監は「このラベルは魚の『身分証』で、スキャンすれば魚の産地やロット番号、品質などの関連情報を確認できる」と紹介した。

 同市内の盒馬鮮生では現在、全ての淡水魚にトレーサビリティー(生産流通履歴)を提供する2次元バーコードが取り付けられている。魚一匹につき1コードを付与して、産地資源管理から生産規格、品質安全に至るまで、全過程における監督・管理を実現した。

 広州市の盒馬鮮生で販売される淡水魚は、同省仏山市(Foshan)の広東何氏水産有限公司から仕入れたもので、同社は毎日約200トンの魚を中国各地へ発送している。広州市内8店舗の盒馬鮮生が仕入れる淡水魚の量は、毎月13トン近くに達する。

 何氏水産有限公司の王丁望(Wang Dingwang)副総裁は「何氏水産は盒馬鮮生の規格に基づき、魚の養殖・販売の全過程において2次元バーコードによるトレーサビリティー管理を実施している。こうした措置により、品質の良くない魚が食卓から遠ざかるようにする」と述べた。また、今後は、この規格を中国各地に発送される商品にも適用していく考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News