【4月21日 AFP】18-19イタリア・セリエAは20日、第33節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は2-1でフィオレンティーナ(Fiorentina)を下してリーグ8連覇を達成した。自身初のスクデットを獲得したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は「1000パーセント残留する」と話している。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でアヤックス(Ajax)に敗れたショックを少しでも癒やしたいユベントスは開始6分に先制を許したが、アレックス・サンドロ(Alex Sandro)のダイビングヘッドで37分に追いつくと、53分にはロナウドのクロスが相手DFのオウンゴールを誘って逆転勝利。優勝には勝ち点1で十分だったが、これで2位ナポリ(SSC Napoli)との勝ち点差が20に開き、5試合を残して通算35回目の優勝が決まった。

 ロナウドは「最高のシーズンだったし、うまく順応できた。皆でスクデットとイタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup 2019)を勝ち取った。簡単にできることじゃない」とコメントした。

「チャンピオンズリーグではうまくいかなかったが、来年には新たな一ページが刻まれるはずだし、ファンも、僕らもそれを望んでいる」

「ユーベに残る。1000パーセントだ」

 34歳のロナウドは、これでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)での3回のプレミアリーグ制覇、レアル・マドリード(Real Madrid)での2回のスペイン1部リーグ優勝と合わせて、自身6個目の国内リーグのタイトルを獲得し、史上初めてイングランド、スペイン、イタリアでリーグ優勝を経験した選手となった。

 また、リーグ戦ではここまで19ゴールを記録し、22ゴールを挙げているサンプドリア(Sampdoria)のファビオ・クアリアレッラ(Fabio Quagliarella)、21ゴールのACミラン(AC Milan)のクシシュトフ・ピョンテク(Krzysztof Piatek)らと得点王を争っている。

 ユベントスのリーグ8連覇は、フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)の7連覇を抜き、欧州主要リーグでは最長となる。またこの日は2017年に創設された女子チームもリーグ連覇を達成し、アベック優勝が実現した。

 リーグでの敗戦は、ジェノア(Genoa CFC)とSPALに喫した2試合のみ。5節を残しての優勝は、1948年のトリノ(Torino FC)、1956年のフィオレンティーナ、2007年のインテル(Inter Milan)と並んで史上最速タイの記録となった。

 マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督も、セリエAの5連覇を達成した史上初めての監督となった。ミラン時代と合わせて合計6個のリーグタイトルを獲得し、ジョバンニ・トラパットーニ(Giovanni Trapattoni)氏の最多7回にあと一つと迫っている。

 指揮官は「大きな目標の一つを達成できて非常にうれしい」「われわれは信じられないシーズンを過ごし、参加した大会の半分を制した」とコメントした。(c)AFP/Emmeline MOORE