【4月21日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)は20日、シングルス準決勝が行われ、大会第13シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)が第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を6-4、6-2で破り、マスターズ1000(ATP Masters 1000)で初の決勝進出を決めた。

 通算12度目の大会優勝を狙っていたナダルに番狂わせを演じたフォニーニは次戦、第10シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に7-5、6-1で勝利したノーシードのドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)とタイトルを懸けて対戦する。

 センターコートに詰めかけた同胞から大声援を受けたフォニーニは、ナダルのサービスゲームを3度ブレークし、第1セットを55分で獲得。続く第2セットは一気に5-0とリードしながら、土壇場で粘りを見せたナダルに3本のマッチポイントをしのがれブレークを許したが、第8ゲームで再びチャンスを握ると、最後はフォアハンドのウイナーで勝利をつかんだ。

 モンテカルロ・マスターズにおけるナダルの連続セット獲得を25で止め、同選手からキャリア通算4勝目(クレーでは3勝目)を挙げたフォニーニは「この近くで生まれたから(伊サンレモ<San Remo>出身)、クレーでの戦い方は分かっている」と話した。

 ラヨビッチとの大一番へ向けては「誰も予想していなかった決勝になった。とにかくしっかりと回復して準備を整えたい」「ラヨビッチは僕の元コーチに指導を受けているんだ。ロッカールームでそのことを笑いあったよ」「もちろんラヨビッチと試合することになったのはサプライズだけど、彼は良いプレーをしている」とコメントした。

「浮かれてはいないが、この勝利を楽しみたい」「前にもクレーでラファを倒したことはあったが、風が強く厳しいコンディションの中で勝てて本当にうれしい」 (c)AFP/Bill Scott