【4月21日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2019)は20日、ワールドグループ準決勝が各地で行われ、世界2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep)を擁するルーマニアはフランスと1勝1敗で初日を終えた。

 全仏オープンテニス(French Open 2018)での四大大会(グランドスラム)初タイトルに続き、フェドカップでも初優勝を狙っているハレプは、敵地ルーアン(Rouen)に駆け付けた母国の1000人のファンの前でクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)に6-3、6-1で圧勝した。

 フランスを率いるジュリアン・ベネトー(Julien Benneteau)監督は2017年後半にトップ10入りを果たしながら、最近は成績を落として世界66位に後退しているムラデノビッチを起用する賭けに出た。しかし、ハレプに対して過去5戦3勝の戦績を残していたムラデノビッチは自身のサービスゲームで苦労し、この日はなすすべもなく敗れた。

 ハレプは「グランドスラムで優勝し、世界1位も経験した。今はこれ(フェドカップ優勝)が次の目標」「感情をコントロールするのが難しかった。ルーマニアの人がたくさん会場に来てくれて、ホームでプレーしているようだった」「フランスの応援よりも大きかったし、ものすごいエネルギーをもらった」と語った。

 続く第2試合は、フランスのナンバーワンのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia)がミハエラ・ブザルネスク(Mihaela Buzarnescu)に6-3、6-3で快勝し、試合を1勝1敗のタイに持ちこんだ。

 同日に行われたもう一方の準決勝では、オーストラリアとベラルーシがこちらも1勝1敗で初日を終えた。

 豪ブリスベン(Brisbane)で行われた一戦は、世界10位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が7-5、5-7、6-3で元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)覇者のサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur)に競り勝ち、ここ3年で2度目の決勝進出を狙うアウェーのベラルーシが先勝した。

 それでも、第2試合では先月のマイアミ・オープン(Miami Open 2019)を制してトップ10入りを果たしたアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)が、ツアーのダブルスパートナーであるビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)を7-6(7-2)、6-3で難なく退け、26年ぶりの決勝進出を目指すオーストラリアが試合を振り出しに戻している。(c)AFP