【4月20日 AFP】国際NGO「オックスファム(Oxfam)」は18日、内戦下のイエメンで、今年に入ってからコレラによるものとみられる発症が約19万5000件に上り、「コレラ大流行が再来」する危険性があると警鐘を鳴らした。

 オックスファムは、「世界最悪のコレラ発生が、再び大規模に流行するのではないかとの懸念が増している」と訴えている。

 イランが後ろ盾となっている反政府武装組織と、サウジアラビアが主導する政権派の有志連合軍の間で続くイエメン内戦では、2015年から約1万人が死亡し、数百万人以上が飢餓寸前の状態にある。しかし援助団体は、実際の死者数は報告されている数の5倍に上る恐れがあるとみている。

 内戦によって、イエメンの国民は清潔な水を得ることも、治療を受けることもできず、同国は水を媒介した細菌感染症であるコレラの流行に最適な環境となっている。

 オックスファムによると、同国のコレラの死者数は、2016年に流行が始まって以来、3000人を上回っている。(c)AFP