【4月20日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は19日、自身が現在も北朝鮮との交渉の責任者であると言明し、日本と共に北朝鮮との合意を取り付けることに対する期待を表明した。米朝間の交渉が行き詰まる中、北朝鮮は今週出した怒りの声明で、ポンペオ氏は「無鉄砲」で未熟だとして今後の交渉から外すよう要求していた。

 ポンペオ氏は、今年2月にベトナムで行われた米朝首脳会談で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に対し、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長に強硬姿勢を取るよう進言したとみられている。これまで金委員長を繰り返し称賛してきたトランプ氏だが、同会談は物別れに終わった。

 ポンペオ氏は米首都ワシントンで日米が開いた外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の共同記者会見で、北朝鮮の要求を一蹴。「何も変わっていない。われわれは仕事を続ける」、「(私は)引き続きチームの責任者だ」と表明した上で、トランプ氏が「当然ながらこの取り組み全体の責任者だ」と付け加えた。

 昨年、平壌を4度にわたり訪問し、一時は激化していた米朝間の緊張を緩和させたポンペオ氏。記者会見では、金委員長による核兵器放棄の約束実現に向けた合意に至れることに、現在も期待していると語った。

 一方の河野太郎(Taro Kono)外相は、安倍晋三(Shinzo Abe)首相が金委員長との会談に前向きであるとの立場を改めて表明。ミサイル、核、拉致の各問題が解決すれば、日本は北朝鮮と関係を正常化する用意があると語った。(c)AFP/Shaun TANDON