【4月19日 AFP】中国は19日、来週25~27日に大経済圏構想「一帯一路(One Belt One Road)」に関する首脳級会議を開き、37か国の首脳らに加え、北朝鮮の代表も参加すると発表した。

 習近平(Xi Jinping)国家主席が推進するこの「一帯一路」構想は、アジアやアフリカ、欧州での海洋開発や鉄道・道路建設などを含む1兆ドル規模の計画。

 この構想は欧州の分断を招き、米国は「虚栄心を満たすためのプロジェクト」と批判。債務問題や中国企業を利する不透明な取引への警告が聞かれるにもかかわらず、調印国が増えており、今月にはイタリアも先進7か国(G7)として初めて構想への参加を表明した。

 王毅(Wang Yi)外相は記者会見で、来週北京で開催する会談には37か国の首脳級が出席すると発表。参加国の大半が、これまで中国と友好関係を築いてきた東南アジア諸国や旧ソ連の東欧諸国で、米国は高官を派遣する意向はないとしている。

 さらに王外相は、「中国の隣国である北朝鮮」からも代表が参加予定だと述べたが、今月中にロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談する予定の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が出席するかどうかは明らかにしていない。(c)AFP