【4月19日 CNS】米インターネット通販大手のアマゾン・ドットコム(Amazon.com)は18日、2019年7月18日よりアマゾン中国のウェブサイトに出店している第三者ネットショップに対するサービス提供を停止することを明らかにした。

 これにより、中国の消費者は今後、アマゾン中国のプラットフォームで第三者が販売する商品を購入できなくなる。アマゾンの海外のプラットフォームで米国、英国、デンマーク、日本などの商品を買うことは依然可能だ。

 この数年来、アマゾンは中国で米国や英国などアマゾンの海外拠点から商品を購入できるサービスやプライム会員などのサービスを始めたが、競争の厳しい中国市場では際立った存在感を示すことはできなかった。大手コンサルティング会社の艾瑞諮詢(アイリサーチ、iResearch)の報告書によると、2018年の中国ネット通販大手2社の天猫(Tmall)と京東(JD.com)を合わせたシェアは中国市場全体の81.9%に達する。

 昨年、アマゾンはEコマースやクラウド・サービスを含めた総合的な強みを発揮することで中国市場を打開すると伝えられていたが、結局は有効な具体策を打ち出すことができなかった。

 アマゾンは、今後も引き続き、海外のアマゾンサイトでの商品購入、グローバルセリング(海外のアマゾンサイトへの商品出品・販売)、電子書籍「キンドル(kindle)」、クラウドコンピューティングサービスなどのビジネスを中国で安定的に発展させていく、としている。(c)CNS/JCM/AFPBB News