【4月19日 AFP】4月に新年を迎えるラオスのルアンプラバン(Luang Prabang)で先週、毎年恒例のビューティーコンテスト「ミス・ラオス・ニューイヤー(Miss Laos New Year)」が開催された。金色の刺しゅうが施された絹の衣装と念入りな化粧で着飾った女性7人が、声援を送る大勢の観客の前に登場した。

「ナンサンカン(Nang Sang Khan)」とも呼ばれる同コンテストは単なるビューティーコンテストではなく、7人の女性は、ラオスの伝説に登場するカビンラポム王(King Kabinlaphom)の聖なる7人の娘を象徴している。同国で最も有名なビューティーコンテストで、ここでの優勝は最高の栄誉とされている。

 コンテストに出場したミラ・ドゥオンミサイ(Mila Douangmixay)さんの応援に駆け付けた姉妹のキニさんは、「誰もが、ミス・ラオス・ニューイヤーになりたがります」「優勝したら、1年間ずっと注目の的です。ラオスの女の子にとって、それはとても特別なことです」とAFPに話した。キニさんの周りは、自分が応援する出場者の番号を書いたプラカードを持った観客でいっぱいだ。

 同コンテストに出場するのは、容易ではない。出場資格は18歳未満で、まず地元の委員会によって最大30人までに絞り込まれる。そこから審査委員会が王の娘を象徴する7人を選び、最後にステージ上に並んだ7人の中から観客の投票により優勝者が選ばれる。優勝者は1年間、公共の場でさまざまな活動を行う。

 今年の「ミス」には、ミラ・ドゥオンミサイさんが選ばれた。「とても光栄です」とドゥオンミサイさんは満面の笑みで語った。

 映像は17日撮影。(c)AFP/Manan VATSYAYANA