【4月19日 AFP】英首都ロンドンでは、気候変動の危険性を訴える活動家らによる大規模なデモにより市内の一部で交通がまひするなどしており、デモが始まった15日以降、400人以上が逮捕された。

 デモ参加者数百人はロンドン中心部で橋や交差点を占拠し、抗議活動を実施。ロンドン警視庁(Metropolitan PoliceScotland Yard)によると18日朝までに428人が逮捕され、その後も逮捕者は増えているという。

 英政府に対しては交通の妨害を続けるデモ隊を取り締まるよう求める声が上がっており、サジド・ジャビド(Sajid Javid)内相はクレシダ・ディック(Cressida Dick)警視総監との会合後、「違法行為は許さない」と強調した。

 交通を妨害した者の中には列車の車体に接着剤で自分の体の一部をくっつけたとみられる者もいたほか、ウォータールー橋(Waterloo Bridge)や国会議事堂前広場、娯楽・商業地区ウエストエンド(West End)のオックスフォードサーカス(Oxford Circus)でテントを設営するデモ参加者もいた。

 一連のデモは学者らが昨年設立した運動団体「絶滅への反逆(Extinction Rebellion)」が主導している。絶滅への反逆は環境保護運動において最も急成長している団体の一つとなっている。(c)AFP