【4月19日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のレジェンド、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏は、男子ゴルフのアイコン的存在であるタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が今季メジャーの第1戦、第83回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2019)を制覇したことについて、「史上最高」の復活劇だと称賛した。

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 ジョーダン氏は米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)に対し、「私にとって、これまで見た中で史上最高の復活劇だ」とすると、「彼の肉体が復活するとは考えもしなかった。彼は自分の体が元に戻ると思っていなかっただろうが、やってみせた。こんなふうに復活するとは、誰も予想していなかった」と語った。

「復活できると信じていた人間は、おそらく彼だけだっただろう。これは素晴らしい成果であり、私としては信じられないことだ」

 現在43歳のウッズは、14日のマスターズ最終日にスリリングで感動的な勝利を収め、11年ぶりのメジャー制覇を達成。これは、46歳で1986年大会を制したジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏に次ぐ年長記録となった。

 メジャー大会の優勝回数でも通算18勝のニクラス氏に次ぐ15勝目を記録したウッズは、2年前に深刻な腰の故障に見舞われた際、もう一度メジャー制覇を成し遂げることはおろか、二度とプレーできないかもしれないと覚悟したこともあった。

 NBAの元スーパースターであるジョーダン氏は、「精神的には常にできると思っていても、思うように体を動かすことはできないものだ」とすると、ウッズについて「きっと彼自身も、復帰できるか疑っていたはずだし、多くの課題を乗り越える必要があった。しかし、彼はそのことに真正面から取り組んだ。自分のプレースタイルや、物事の見方も多少は変えたに違いない」と述べた。

「感情面では折り合いをつけ、彼が自分を信じていたことは間違いない。しかし、実際に結果を出すまで、もがき苦しむこともある」と話したジョーダン氏はまた、ウッズが自信を高めており、そのことが今後の勝利につながるはずだという見解を示した。

「彼は困難を乗り越えたと思う。これからも、もっと勝利を手にするだろう。タフな精神力の持ち主で、本当にメンタルが強い。それから肉体的なことに関しても、私は勇気づけられた」

「タイガーが持っている可能性は計り知れない」 (c)AFP