【4月19日 AFP】中国の宇宙開発当局は18日、野心的な小惑星探査計画を発表し、各種実験を共同実施するパートナーを募集すると表明した。

 同計画では、探査機を地球接近小惑星「2016 HO3」に向けて打ち上げ、試料を採取。探査機はその後、地球の軌道に戻って2機に分離し、試料を搭載した機体は地上に戻り、もう一方の機体は彗星(すいせい)「133P」に接近してその軌道を周回する。計画は10年間かけて実施される予定だが、具体的な日程は明らかにされていない。

 宇宙開発大国を目指す中国は1月3日、月の裏側に探査機を着陸させることに世界で初めて成功し、その目標に大きく近づいた。中国の文民・軍事宇宙開発予算は現在、ロシアと日本を上回り、米国に次ぐ世界2位の規模となっている。正確な額は不明だが、経済協力開発機構(OECD)は中国の2017年宇宙開発予算を84億ドル(約9400億円)と推定している。(c)AFP