【4月18日 AFP】旧ソ連のジョージアに逃亡したサウジアラビアの姉妹2人が、国際社会に保護を求めている。超保守国家サウジで抑圧され、逃亡する女性が後を絶たない。

 姉妹はツイッター(Twitter)の「@GeorgiaSisters」というアカウントで、サウジ当局にパスポートを無効にされたため「ジョージアに足止めされている」と主張。

 2人が掲載したパスポート写真によると、姉妹はそれぞれ28歳と25歳だという。

 姉はツイッターに投稿した動画の中で、「私たちは危険にさらされている」「サウジに戻れば殺されてしまう」と訴え、「どこか安全な国に亡命申請したい」と助けを求めた。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は姉妹の状況を「注視している」と発表した。

 これに対しジョージア内務省の報道官は18日、AFPの取材に対し、姉妹から「ジョージア当局への接触はこれまでのところない」「亡命申請はされておらず、いかなる種類の支援の求めもない」としている。

 サウジ国民がジョージアに旅行する際、ビザ(査証)取得は不要となっている。

 女性に対する制約が最も厳しい国の一つであるサウジアラビアからは、家族の虐待を逃れようと20歳と18歳の姉妹が中国・香港で潜伏生活を送り、先月安全な第三国にたどり着いた。また今年初めにも、ラハフ・ムハンマド・クヌン(Rahaf Mohammed al-Qunun)さん(18)がカナダで難民認定され、劇的な逃亡劇に世界中が注目した。(c)AFP/Irakli METREVELI