【4月18日 AFP】フランス東部ブザンソン(Besancon)で2016年、日本人留学生の黒崎愛海(Narumi Kurosaki)さん(当時21)が行方不明になった事件で、チリの検察当局が17日、元交際相手のチリ人男性の事情聴取を行った。

 AFP記者によると、この事件の唯一の容疑者であるニコラス・セペダ・コントレラス(Nicolas Zepeda Contreras)容疑者(28)は17日朝にチリの首都サンティアゴの司法当局を訪れ、事情聴取に応じた模様。正午すぎにその場を後にしたが、報道陣の質問には一切答えなかったという。

 セペダ容疑者の事情聴取に先立ち、チリの検察当局は16日、フランスの捜査担当者と面会した。タニア・サンチェス(Tania Sanchez)司法長官は、フランス当局に求められた捜査に関して進行していると語った。

 チリの裁判所は先に、セペダ容疑者の逮捕と身柄引渡しの要請を証拠不十分として却下していた。フランス側は、セペダ容疑者を殺人罪で逮捕し、身柄を引き渡させるのに十分な証拠が出てくることを期待している。(c)AFP