【4月18日 AFP】米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ(Ajit Pai)委員長は17日、中国通信大手、中国移動通信集団(チャイナモバイル、China Mobile)の米国市場参入申請について、国家安全保障上の懸念から却下する方針を明らかにした。

 約9億3000万人を抱える世界最大の通信事業者であるチャイナモバイルは2011年、米国で事業を展開するための認可を申請。以来8年にわたって米市場への参入を目指してきたが、パイ氏の声明がこの試みの終わりの始まりとなるかもしれない。

 民主・共和両党の委員5人から構成されるFCCは、5月に開く次回会合で投票を行い、正式決定する。

 米政府機関は安全保障上の懸念を理由に、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)や中興通訊(ZTE)などの中国のテクノロジー企業各社に激しい反発を示してきた。(c)AFP