【4月18日 AFP】世界で3番目に大きな民主主義国家であるインドネシアで17日に行われた大統領選で、現職のジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領が陸軍戦略予備軍元司令官のプラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)氏(67)に大差をつけて優勢となっているとの非公式集計結果が発表された。

 公式開票結果の発表は来月の見通しだが、各調査機関が実施した一連の「即時集計」によると、ジョコ氏は得票率で最大11ポイントの差をつけてリードしている。

 投票はインドネシア西部時間の午後1時(日本時間午後3時)に終了したものの、全国約80万か所の投票所の一部では遅れや長い列の影響により投票はその後も続いた。

 過去の選挙で即時集計結果の信頼性は示されてきたが、ジョコ氏は勝利宣言を留保。一方、対立候補のプラボウォ氏は自身の勝利を主張した。

 ジョコ大統領は首都ジャカルタで歓声を上げる支持者らを前に「われわれは皆、出口調査と即時集計の数字を目にしたが、それでも公式結果を待つ必要がある」と語った。

 プラボウォ氏は、自身がインドネシアの次期指導者だと主張したものの、具体的な根拠は示さなかった。同氏はこれに先立ち、自身が敗北すれば街頭デモや法的措置に打って出ると警告していた。(c)AFP/Kiki Siregar