【4月17日 AFP】女性は男性の顔を見るだけで浮気や不倫をしているかどうかを見抜くことができるが、男性は女性の不実に気付きにくいとする調査結果を、西オーストラリア大学(University of Western Australia)の研究チームが発表した。

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 研究ではまず、白人の成人189人(男性101人、女性88人)にパートナーを裏切ったことがあるかどうかを尋ねた。

 次に、この189人の写真を1500人の被験者に見せ、「裏切ることは全くなさそう」な顔を1、「絶対に遊び回っていそう」な顔を10とし、10段階で評価してもらった。その結果、「浮気や他人のパートナーの略奪の可能性を推察する際、男女ともに、男性については正確に言い当てたが、女性についてはそうではなかった」という。

 さらに研究チームは、50以上の異なる文化圏で、他人のパートナーと関係を持とうとしたことがあるかとの質問に対し、回答者の70%があると答え、うち60%が成功したと明かしたとする先行研究に着目。

 男女が不実な異性を見抜けるかどうかだけではなく、他人のパートナーの略奪をもくろむ同性を見抜けるかどうかの検証にも取り組んだ。

 結果は「予想通りではなかった」という。男性同士は略奪に及ぶ可能性のある同性を見抜くことができたが、女性はポーカーフェースで、女性の目で見ても気付きにくかったという。

 以上のことから、「男性も女性も、男性の顔からは不実さが高い確率で言い当てられたが、女性の顔ではそうではなかった」と論文はまとめている。

 今回の研究結果は、英国王立協会(Royal Society)のオンライン科学誌「ロイヤルソサエティー・オープンサイエンス(Royal Society Open Science)」に掲載された。(c)AFP/Richard CARTER