【4月21日 CNS】「私の体には障害がありますが、だからといって頭にも障害があるというわけではありません。障害者も楽しく生きようと努力していることを証明したい」。初めて対面した時、伏培建(Fu Peijian)さん(26)はベッドの上で、手の指を使い熟練した動作でパソコンソフトを操作していた。

 伏さんは脳性まひ患者だ。彼が「指先を使って起業」した物語は、江蘇省(Jiangsu)宿遷市(Suqian)泗洪県(Sihong)ではよく知られている。

 伏さんの兄が2012年、デスクトップコンピューターを買ってきた。インターネットの無限の空間を知った伏さんは、インターネットで勉強したいと思うようになった。初めのうちは、パソコン入力で使う中国語の発音表記すら分からなかったが、周囲の人たちから教わるなどして少しずつ覚えていった。

 伏さんがインターネットで学んだ技術はどんどん増え、やがて自分でウェブサイトを企画制作し、顧客の商品の販売促進をするようになった。

「私は学ぶことが大好きで、新しい知識を渇望しているのです。多少お金がかかっても構いません。いろいろなオンライン学習クラスに申し込みました。勉強を続けることで、力が湧いてくるように感じるのです」。現在は、両親に頼らず自力で報酬を得ることができるようになったばかりか、周囲の障害者が仕事をして報酬を得られるようにと活動している。現在の望みは何かという質問に対しては、「大学に行ってみたい」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News