【4月22日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)は21日、シングルス決勝が行われ、大会第13シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)が6-3、6-4でドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)を下し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)初制覇を果たした。

 イタリア勢がモンテカルロ・マスターズを制すのは、ニコラ・ピエトランジェリ(Nicola Pietrangeli)氏以来51年ぶり。この日は同胞の偉業をロイヤルボックスから見届け、試合後の表彰式で一緒に写真撮影をしたピエトランジェリ氏は1961年、1967年、1968年の3回にわたり同大会で栄冠に輝いている。

 準決勝では11度の大会制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破ったフォニーニは「ここの近くで生まれたから(伊サンレモ<San Remo>出身)、このタイトルは格別」「今シーズンは良い出だしが切れていなかったし、信じられない。きょうこうしてイタリアの仲間たちにも囲まれ、この優勝には本当に満足している」と話した。

 クレーコートで育ったフォニーニだが、同サーフェスでは今季0勝4敗の成績で全仏オープンテニス(French Open 2019)の最初の前哨戦に乗り込んだ。それでも、今大会では世界ランク3位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を3回戦で破ると、準決勝ではモンテカルロ・マスターズにおけるナダルの連続セット獲得を25で止め、6-4、6-2で金星を挙げた。

 一方、今大会で1セットも落とさずに自身初のツアー決勝進出を果たしていた世界48位のラヨビッチは、敗れはしたものの落ち込んだ様子は全くなかった。

「自分にとっては初めての決勝の舞台で、最高の経験になった。きょうは風がものすごくて簡単なコンディションではなかった」と振り返ったラヨビッチは、「ファビオはこういった状況でのプレーの仕方を知っている選手。素晴らしいタッチを持っているし、動きも素晴らしい」と勝者をたたえた。(c)AFP/Bill SCOTT