【4月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、17日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)準々決勝のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦にアウェーゴール差で敗れたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入によって「公正な試合」が生まれていると主張した。

【図解】VAR―サッカーの判定補助システム

 シティはホームでの第2戦に4-3で勝利したが、二つの重大なVAR判定がトッテナムに味方し、グアルディオラ監督就任後では3シーズン連続の8強止まりとなった。

 73分の場面では、ボールはトッテナムFWフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)の手に当たってからゴールに入ったように思われたが、これが得点として認められ、結果的に決勝点となった。

 また、後半アディショナルタイムには、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)がハットトリック達成となるゴールを決め、シティが勝ち上がるかに思われたが、VARの介入によってセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)のオフサイドが判明し、ノーゴールとなった。

 シティのグアルディオラ監督は「私はVARを支持する。ジョレンテの得点は、ハンドのように見える。あるアングルからはハンドのように見えるし、主審の位置からはハンドには見えなかった」と語った。

「私は公正な試合や正当なジャッジを好む。オフサイドと判定されたのなら、そうだったのだろう。これまでと同様、VARはこれからも公正だ」

 チャンピオンズリーグ敗退で、今季のシティは4冠達成の可能性が消滅。グアルディオラ監督は、第1戦でのアグエロのPK失敗や、大きな犠牲を強いられた2試合での一連のミスを嘆いた。

 グアルディオラ監督は「つらい。あと少しで勝ち上がれただけに残酷だが、受け入れなければならない」とコメントした。「この大会でミスをすれば、大きな犠牲を強いられる。不運にもわれわれにとって悪い結末になった」

 グアルディオラ監督とは対照的に、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は以前VARを批判していた。しかし同指揮官は、第1戦でシティにPKが与えられ、ハリー・ケイン(Harry Kane)とぶつかったフェルナンジーニョ(Fernandinho)にカードが出されなかった判定が、この2試合を通じて帳尻を合わせるものになったと考えている。

 ポチェッティーノ監督は「自分たちに不利になっても有利になってもVARを信頼しなければならない」「サッカー界にVARを持ち込むことは、試合を変えることになる」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING