【4月17日 Xinhua News】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)は16日、広東省深圳市で開催したアナリスト向けの経営戦略説明会「ファーウェイ・グローバル・アナリスト・サミット」で、グローバル市場へ向け、光コンピューティングやDNAメモリー、原子製造などを含む「イノベーション2.0」のロードマップを発表した。基礎理論と技術研究分野に衝撃をもたらす成果を目指す。

 サミットの開催は今年で16回目。ファーウェイにとって対外的に発展戦略と段階を説明する重要な窓口となっている。同社の昨年の売上高は前年比19.5%増の7212億元(1元=約16.7円)。年間研究開発費は14.1%増の1015億元に達した。

 同社の胡厚崑(ケン・フー)副董事長は同日行われた会議で、世界の情報技術産業は新たな高みへ向かっていると指摘。次世代通信規格「5G」の発展ペースは現在予想をはるかに上回っており、端末とネットワークの同時発展が初めて実現したと述べた。また、2025年には世界の5Gユーザーは28億人に達し、同社を含む世界中の通信業界企業に広大な発展空間をもたらすとの見通しを示した。

 ファーウェイは今回のサミットで「イノベーション2.0」構想を発表した。同社の関係責任者は、基礎技術研究と理論研究への投資を増やし、この2大分野で鍵となる技術突破の実現を目指すと説明した。

 同社取締役で戦略研究院院長の徐文偉(ウィリアム・シュー)氏は「情報技術産業は50年余りの発展で、既にシャノンの定理(通信容量の限界を表す定理)とムーアの法則(半導体の集積率は18か月で2倍になるという法則)の限界にぶつかっている。基礎理論から始めなければ、産業発展のボトルネックを突破するのは難しい」と語る。

 シャノンの定理とムーアの法則はそれぞれ、情報技術産業の将来の発展における理論的ボトルネックと技術的ボトルネックを代表している。徐氏は、ファーウェイは設立から30年以上発展を続けてきた技術型企業であり、これまで研究開発領域で成し遂げた技術突破は、主に応用技術分野に集中する「顧客ニーズに基づく技術・エンジニアリングのイノベーション1.0時代」だったと説明。グローバルな通信業界のリーディングカンパニーとして、同社が現在推進する「イノベーション2.0」は、力の集中により情報技術産業の発展を制約する理論と基礎技術上のボトルネックを打破し、「0から1を生み出すイノベーション」を実現させるものだと語った。

 会議に出席した同社の複数の責任者は「イノベーション2.0」が開放型イノベーション、包括的発展になると口をそろえる。同社は「大学の研究支援、ラボの自己開設、複数ルートによる技術投資」などさまざまな方法により同構想を実現に導くとしており、特別基金による基礎科学研究と人材育成をサポートし、基礎理論の進展を後押しする。

 徐氏は「大学などの研究機関と毎年協力を行っており、これまでに投入した資金は3億ドル(1ドル=約112円)に達する。今後はさらに多くの大学と協力して先端技術イノベーションラボを開設していく。ラボは論文の発表を目標にするのではなく、基礎的な研究の進展とイノベーションに重点を置き、学界と実業界のウィンウィン実現を目指す」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News