【4月16日 AFP】第123回ボストン・マラソン(2019 Boston Marathon)が15日、米ボストン(Boston)で行われ、男子ではケニアのローレンス・チェロノ(Lawrence Cherono)がゴール前のスプリント勝負でレリサ・デシサ(Lelisa Desisa、エチオピア)を抜き、2時間7分57秒で劇的な優勝を飾った。

 肌寒いコンディションで行われたレースでは、チェロノとデシサ、そしてケネス・キプケモイ(Kenneth Kipkemoi、ケニア)の3人が最終盤に抜け出すと、残り200メートルに差し掛かったところで2度の大会優勝を誇るデシサがペースを上げ、このまま勝利を手にするかに思われた。

 しかし、ゴールテープを切ったのは初出場のチェロノだった。フィニッシュ地点となったボイルストン・ストリート(Boylston Street)の沿道から大歓声が上がるなか、チェロノは残り数メートルでデシサを抜くと、最後は両腕を上げてキャリア最大の勝利を喜んだ。

 一方、ディフェンディングチャンピオンの川内優輝(Yuki Kawauchi)は先頭集団についていくことができず、17位でフィニッシュした。

 女子の部は、終始先頭を走ったエチオピアのウォルクネシュ・デゲファ(Worknesh Degefa)が2時間23分31秒で優勝。2位にケニアのエドナ・キプラガト(Edna Kiplagat)、3位に米国のジョーダン・ハセイ(Jordan Hasay)が続いた。(c)AFP