【4月15日 AFP】18-19フランス・リーグ1は14日、第32節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は1-5でリール(Lille OSC)に大敗し、ここ7年で6回目のリーグ優勝は2週連続でお預けとなった。

 前週ストラスブール(RC Strasbourg)と引き分けに終わり、史上最速タイでの優勝の機会を逃していたPSGは、今週は勝ち点1を獲得すれば十分だったが、主将のチアゴ・シウバ(Thiago Silva)とトマ・ムニエ(Thomas Meunier)を負傷で失い、さらに前半途中には退場者を出して54分間を10人で戦うことを強いられて大敗。またしても優勝を確定させる機会を逃した。

 PSGが国内の試合で4点差で敗れるのは、ボルドー(FC Girondins de Bordeaux)に0-4で敗れた2009年の試合以来10年ぶりで、リーグ戦で5失点を喫するのも、今回と同じ1-5のスコアで敗れた2000年のCSスダン・アルデンヌ(CS Sedan Ardennes)戦以来、およそ20年ぶりとなる。

 チームはまだリールに勝ち点17差をつけており、17日のナント(FC Nantes)戦に勝利すれば6試合を残しての優勝が決まる。

 それでもキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は「僕らの優勝は間違いないが、負けるにしてもそれなりのかたちというのがある」「僕らにはそうした気持ちの強さがなく、3点、4点、5点と失点を重ねた。負けることはあるが、これは普通じゃない」とコメントした。

 開始早々にエムバペがネットを揺らしたものの、オフサイドで得点が認められなかったPSGは、6分にムニエのオウンゴールでリールに先制を許すと、すぐにフアン・ベルナト(Juan Bernat)が同点ゴールを決めたものの、13分のエムバペのリーグ戦28ゴール目かに思われた場面はまたしてもオフサイドの判定が下った。

 PSGはその直後に膝を痛めたシウバ、続けてムニエが負傷交代を強いられ、さらに36分にはベルナトがニコラ・ペペ(Nicolas Pepe)をつかんで倒したとして一発レッドカード。厳しい判定に見えたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証でも判定は変わらなかった。

 すると迎えた後半は、リールが開始5分のペペのゴールで勝ち越しに成功すると、64分のジョナタン・バンバ(Jonathan Bamba)の3点目を皮切りに20分で一気に3ゴールを奪取。PSG相手に大勝を収めて、3位オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)との勝ち点差を8に広げた。(c)AFP/Terry DALEY