【4月15日 AFP】バドミントンのシンガポール・オープン(Singapore Open 2019)は14日、各種目の決勝が行われ、男子シングルスでは大会第1シードの桃田賢斗(Kento Momota)が第7シードのアンソニー・ギンチン(Anthony Sinisuka Ginting、インドネシア)に10-21、21-19、21-13で勝利し、優勝を飾った。

 世界王者の桃田は試合開始から中盤まではコートの両隅に強力なショットを打つギンチンをなかなか食い止められないでいたが、第2ゲームでは11-16の状況から全力を尽くして逆転に成功し、ゲームカウントを1-1に戻した。

 桃田は第3ゲーム、3日連続となる上位シード選手からの金星を目指していたギンチンに再びリードを許すも臨機応変なプレーと狡猾(こうかつ)さを見せ、最初のマッチポイントで相手を欺くドロップショットを決めるなど、この試合最後の14ポイント中13ポイントを奪って見事な勝利を収めた。

 2015年大会に続く優勝を飾った桃田は、「きょうは相手の方が良いプレーをしていたと感じたが、彼が疲れたところにうまくつけ込むことができた」と記者団に話した。

「第2ゲームで彼は少し押し込もうとしすぎていたが、忍耐強くプレーし、決して諦めてはいけないと自分に言い聞かせ続けた」

 女子シングルスでは、第1シードの戴資穎(Tzu Ying Tai、タイ・ツーイン、台湾)が第2シードの奥原希望(Nozomi Okuhara)を21-19、21-15で下した。優勝を果たした戴は、奥原との直接対決の成績を5勝4敗とした。

 また、女子ダブルスでは第3シードの松本麻佑(Mayu Matsumoto)/永原和可那(Wakana Nagahara)組が韓国の金慧貞(Hye-jeong Kim、キム・ヘジョン)/孔熙容(Hee-Yong Kong、コン・ヒヨン)組に21-17、22-20で勝利。

 男子ダブルスでも、第3シードの嘉村健士(Takeshi Kamura)/園田啓悟(Keigo Sonoda)組が第4シードでインドネシアのモハマド・アッサン(Mohammad Ahsan)/ヘンドラ・セティアワン(Hendra Setiawan)組を21-13、19-21、21-17で破り、日本勢が好成績を残した。(c)AFP/John O'Brien