【4月15日 AFP】米インディアナ州サウスベンド(South Bend)市長で同性愛者だと公表しているピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)氏(37)が14日、2020年米大統領選の選挙運動を正式に開始し、混戦状態の民主党候補指名争いに加わった。

 ブティジェッジ氏はローズ奨学生(Rhodes Scholar)として英オックスフォード大学(University of Oxford)に留学し、アフガニスタンで従軍した経験もある、生まれ故郷のサウスベンドで2期目を務める左派寄りの市長。

 サウスベンド市は鉄鋼や自動車産業などかつての主要産業が衰退し地域経済が打撃を受けたいわゆる「ラストベルト(Rust Belt、さびの地帯)」にある。2016年の大統領選挙では、同じくラストベルトに位置するミシガン州やウィスコンシン州などの有権者がドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の勝利を助けた。

 サウスベンド市立て直しの功績を認められているブティジェッジ氏は、自らをあらゆる政治的立場の有権者と話ができる実行力のある改革者だとしている。

 同氏はサウスベンド市内の、かつて組立工場だったが現在はハイテク産業の拠点になっている場所で集まった支持者らを前に、「私の名前はピート・ブティジェッジです。『ピート市長』と呼ばれています。インディアナ州サウスベンドの誇りある息子として、米国大統領選挙に出馬します」と表明した。

 同氏は「私がここにいる理由は、『米国を再び偉大に』とは違う物語を語るためです」とトランプ氏の大統領選でのスローガンに言及。「今回は選挙に勝つことだけが大事なのではありません。時代に勝つことが大事なのです」と語った。(c)AFP/Nova SAFO