【4月15日 AFP】英首都ロンドンのエクアドル大使館で先週、逮捕された内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者の父親が14日、逮捕時のアサンジ容疑者の様子に衝撃を受け、同氏の出身国であるオーストラリア政府に息子を帰国させるよう求めた。

 父親のジョン・シップトン(John Shipton)氏は、アサンジ容疑者が2012年にロンドンのエクアドル大使館に亡命を求めて以降、毎年クリスマスに息子を訪問したと報じられている。シップトン氏はアサンジ容疑者が2013年、オーストラリアでウィキリークス党から上院議員を目指した際、党書記を務めていた。

 シップトン氏は豪紙サンデー・ヘラルド・サン(Sunday Herald Sun)に豪外務省と首相は難しいが何らかの方法で「何かすべきだ」と語った。

 シップトン氏は逮捕時の息子の様子を見て衝撃を受けたとし、「彼を階段で引きずり下ろす様子、警官らを見た。息子は良くない様子だった。私は74歳だが、私の方が息子より元気に見える。彼は47歳だ。大変なショックだ」と語った。

 同氏は「彼は何か月も、厳重な警備下に置かれた囚人のように暮らしていた。トイレにさえ行けなかった。一挙一動をカメラで監視されていた」と指摘した。

 一方オーストラリアのスコット・モリソン(Scott Morrison)首相は12日、アサンジ容疑者は特別な処遇を受けることは全くないとの見解を示している。(c)AFP