【4月16日 Xinhua News】中国湖北省宜昌市長陽トゥチャ族自治県でこのほど、5億1800万年前の軟体動物の化石産地が見つかった。陝西省の西北大学古代生命・環境革新研究グループが発見し「清江生物相」と名付けた。同グループの張興亮(Zhang Xinliang)氏、傅東静(Fu Dongjing)氏らによる関連論文が米学術誌「サイエンス」に掲載されている。清江生物相は進化古生物学界における大発見といえる。

 同地で採集された化石標本4351点からこれまでに分類された109の属のうち、53%が記録のない新しい分類群だという。生物統計学の希薄化曲線の分析によると、清江生物相の種の多様性は、これまで発見されている全てのカンブリア紀軟体動物化石産地をしのぐと見込まれる。同地の発見は、古生物学研究分野で大きな価値を持つだけでなく、進化生物学、系統発生学、化石学、地球化学など複数の学問分野にまたがる最先端研究でも非常に特別な価値を持つとみられている。(c)Xinhua News/AFPBB News