【4月13日 AFP】標高8848メートルを誇る世界最高峰エベレスト(Mount Everest)の中国側キャンプ地で、「環境に優しい」トイレがまもなく設置される。ごみや排せつ物の問題への取り組みが進められているエベレストの登山客は、用を足したくなった場合、海抜7028メートルの地点にあるこのトイレを当てにすることができるようになる。

 数十年前から商業登山が盛んになったエベレストは、世界一標高の高いごみためと化し、その一方で、高額費用を支払いながら、ごみを残していくことに無頓着な登山者が増加。蛍光色のテント、捨てられた登山用具、使い切ったガス缶、時には排せつ物が山頂へと続く登山ルート上に散乱している。

 そうした中、中国の登山ツアー会社が今春の登山シーズン中、チベット側の北稜ルートにトイレを設置する。中国の国営新華社(Xinhua)通信の表現を借りれば、「環境に優しい」トイレだ。

 新華社通信は、チベット登山協会(Tibet Mountaineering Association)の副事務局長の発言を引用し、「便器の下にごみ袋付き容器」が設置してあるため、排せつ物を集めて運びやすいと紹介している。集められた排せつ物は回収されて麓まで運ばれるという。

 同様の施設は、5200メートル地点にあるベースキャンプなど、さらに標高の低い地点にあるキャンプ地ですでに複数設置されているという。

 同通信は今年2月、記者や登山の管理チームの話として、ベースキャンプから毎日運び出された排せつ物は、地元の農民らに肥料用として提供されると伝えている。(c)AFP