【4月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のマッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表は12日、通算7度の総合優勝を誇る伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子ミック(Mick Schumacher)について、サーキットの外での振る舞いが父親に「そっくり」と明かした。

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 偉大な父親の足跡をたどっている20歳のミックは、バーレーンで先日行われたテストでフェラーリのハンドルを握り、初めて本格的にF1マシンを走行。母親のコリーナ(Corinna)さんが見守る感慨深い状況の中で56周を走った。

 ビノット代表は、2013年12月にスキー事故で頭部に重傷を負って以来公の場に姿を見せていないミハエル氏とミックを比べ、「久しぶりに彼(ミック)が戻ってきたとき、その姿をじっくり見たけれど、特にミハエルに似ているという印象はなかった」「しかし、彼のマシンへのアプローチや興味の示し方、コンディションに関する議論など、その振る舞いはよく似ている」と話した。

「彼はメカニックに話しかけながら、いつもマシンを見つめている。それは父親にそっくりだ」

 また、ビノット代表はすでに注目度が過熱しているミックに対して、さらに高い期待をかけて邪魔することはしないようにしており、「F1カーに乗った初日からパフォーマンスを評価するつもりはなかった」「彼にとっては段階を踏むことの方が重要だ。F2で新たな挑戦に臨む中で、彼は一歩ずつ確実に進歩している」と述べた。

 昨季の欧州F3選手権(FIA European Formula 3 Championship)で総合優勝を果たしたミックは、バーレーンでフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)デビューを果たし、2レースを走行してそれぞれ8位と6位を記録した。1月にはフェラーリのアカデミーに加入し、父親が通算5度の総合優勝を成し遂げたチームとの関係を深めている。(c)AFP